5. 公的制度をフル活用し、老後の家計にゆとりを
長く働き続けることが当たり前になった今、シニア世代の家計を守るためには、公的制度を「知っているか・知らないか」が大きな差を生みます。
今回ご紹介した再就職手当や高年齢雇用継続給付などの「雇用保険」に関連する制度は、定年後の収入減をカバーする強力なセーフティーネットです。また、加給年金や年金生活者支援給付金のような「年金への上乗せ」は、ご自身の世帯状況や所得などの条件を満たせば、着実に老後のゆとりを生み出してくれます。
さらに、2025年の年金制度改正により在職老齢年金の基準が緩和されるなど、国境の仕組み自体も「働いても損をしない」方向へと大きくシフトしています。これまで以上に、現役時代の延長線上にあるキャリアと年金のバランスを取ることが重要です。
ご自身の働き方や家族構成に照らし合わせ、「もしかして対象かもしれない」と感じた制度があれば、迷わずハローワークや年金事務所へ相談しましょう。早めのアクションが、安心できる老後の第一歩につながります。
こうした情報を知っているかどうかが、老後10年、20年の家計のゆとりに大きな差を生むことになります。
ご自身が対象かもしれないと感じた場合は、早めに年金事務所やハローワークなどの窓口へ相談し、受給漏れがないよう確実に手続きを進めましょう。
参考資料
- 国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」
- J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」
- 内閣府「令和7年版高齢社会白書」第2節 高齢期の暮らしの動向1 就業・所得
- 厚生労働省「令和6年簡易生命表」1 主な年齢の平均余命
- 厚生労働省「令和7年4月1日から高年齢雇用継続給付の支給率を変更します」
- 日本年金機構「年金と雇用保険の高年齢雇用継続給付との調整」
- 厚生労働省「再就職手当のご案内」
- 厚生労働省「離職されたみなさまへ<高年齢求職者給付金のご案内>」
- 厚生労働省「年金生活者支援給付金制度」
- 日本年金機構「老齢(補足的老齢)年金生活者支援給付金の概要」
- 日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」
- 日本年金機構「か行 加給年金額」
- 日本年金機構「加給年金額と振替加算」
- 厚生労働省「令和8年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省「年金制度改正法が成立しました」
マネー編集部社会保障班