4. 新年度をきっかけに、今日からできる一歩を

データを見ていくと、40歳代や50歳代の老後への不安は、実態よりも大きく感じられている可能性がありそうです。

たしかに、一人暮らしの高齢者は、家族と同居している場合に比べて、生活への不安を感じやすい傾向があります。老後に向けた備えが大切なのは間違いありません。

一方で、不安感だけが先行すると、必要以上に資金を見積もってしまうケースも考えられます。まずは、自身の生活費をベースに「実際にどの程度の支出が必要なのか」を具体的に把握することが重要です。

現在の支出をもとに、老後に減少が見込まれる項目(住居費や保険料、通信費など)を整理することで、より現実的な水準が見えてきます。

また、現時点で十分な貯蓄がない場合でも、過度に悲観する必要はありません。少額からでも継続的に資産形成を進めることで、将来に向けた備えを整えていくことができます。データと実態の双方を踏まえながら、自身に合った準備を進めていきましょう。

参考資料

中本 智恵