新緑がまぶしく、初夏のさわやかな風を感じる季節となりました。大型連休(ゴールデンウィーク)が明けて生活のペースが落ち着きを取り戻したこの5月中旬は、ご自身やご家族の「これからの暮らしとお金」について、ゆっくりと見直すのに適したタイミングです。
日本は現在、ひとつの大きな転換点を迎えています。2026年には「団塊の世代」がすべて75歳以上となり、社会の重心が本格的に「後期高齢期」へと移りました。もはや高齢化は遠い未来や統計上の話ではなく、日々の家計や家族のあり方に直結する身近な現実となっています。
「年金だけで生活は成り立つのか」「蓄えてきた資産はどれくらいの期間持つのか」——こうした切実な問いは、シニア世代のみならず、将来に備える現役世代にとっても避けて通れないテーマです。
本記事では、公的データをもとに「75歳以上の夫婦世帯」に焦点を当て、生活費・年金・貯蓄の実態を具体的な数値から読み解いていきます。
あわせて、75歳以上の全員が加入する「後期高齢者医療制度」の基本についても整理し、老後家計のリアルを立体的に捉えていきましょう。