2. AIサーバー向けにメモリ需要が拡大 NANDの新用途も期待

続いてAIとの関連を押さえましょう。キオクシアホールディングスがAIで注目されている理由は、AIサーバー向けに需要の増加が期待されているためです。

AIはスマートフォンやPCなどで動くソフトウェアですが、その背景で働いているハードウェアがAIサーバーです。AI投資は大型化しており、その学習には膨大なデータの保存が必要で、ストレージへの需要が拡大しています。キオクシアホールディングスは、NANDメーカーとしてこの恩恵を受ける立場にあります。

さらに注目されるのが、NANDの用途の広がりです。従来、NANDはあくまでデータの保存に使われるものでしたが、キオクシアホールディングスは計算能力を補完する製品を投入しています。

AIの計算を支える半導体メモリとして、DRAMから発展したHBM(高帯域幅メモリ)が活用されています。しかし、AIの大規模化が進むにつれ、HBMだけでは処理しきれないケースが出てきました。

そこで、キオクシアホールディングスが2026年3月に発表した「KIOXIA GPシリーズ」が注目されています。KIOXIA GPシリーズはHBMを補完し計算容量を拡張するもので、AIサーバー向けに需要が期待されます。KIOXIA GPシリーズは、2026年の下半期までのサンプル出荷を目指しています。

NANDはストレージから計算領域へと役割を広げつつあり、キオクシアホールディングスはそのけん引役です。ストレージ以外の用途でも活用が進めば、収益拡大に貢献するでしょう。