2. 65歳以上・無職夫婦世帯「1カ月の生活費」の内訳

次に、2026年3月10日に公表された総務省統計局の「家計調査報告家計収支編 2025年(令和7年)平均結果の概要」を基に、平均的な生活費について見ていきましょう。

総務省統計局の「家計調査報告家計収支編 2025年(令和7年)平均結果の概要」2/2

総務省統計局の「家計調査報告家計収支編 2025年(令和7年)平均結果の概要」

出所:総務省統計局「家計調査報告家計収支編 2025年(令和7年)平均結果の概要」

2.1 夫婦のみ無職世帯(65歳以上)の1カ月あたりの家計収支

  • 実収入:25万4395円
    • うち社会保障給付:22万8614円(実収入の89.9%を占める)
  • 非消費支出(税金や社会保険料など):3万2850円
  • 消費支出:26万3979円
    • 主な内訳:食料(7万8964円)、交通・通信(3万1325円)、教養娯楽(2万6538円)、光熱・水道(2万3540円)、保健医療(1万7941円)、住居(1万7739円)、その他の消費支出(5万1341円、うち交際費2万3257円)など
  • 差額(不足分):▲42434円

収入のうち、年金などの社会保障給付は約22万8000円となっています。ただし、実際に受け取れる年金額は、夫婦それぞれの加入状況によって大きく変わります。

国民年金のみか、厚生年金に加入していたかによって受給額には差が生じます。もし国民年金のみで赤字が見込まれる場合は、私的年金への加入を検討するのも一つの方法です。

厚生年金の場合でも、加入期間や収入によって受給額は人それぞれです。現役のうちから「ねんきん定期便」などで自身の見込み額を確認し、生活費と比較して不足分が出るようであれば、公的年金以外の備えを考えておくことが大切です。

支出面では、税金や社会保険料などの非消費支出が3万2850円、生活費にあたる消費支出が26万3979円でした。

内訳を見ると、食費が約8万円と最も多く、次いで交通・通信費が3万円を超えており、光熱・水道費を上回っています。

昨今の原油価格の変動のように、世界情勢が家計に影響を与えることもあります。こうした予期せぬ支出の変動も念頭に置き、老後資金を準備しておくと安心です。