2. 老後資産を用意する鍵は「10%の貯蓄」
老後資産を積み上げるうえで有効なのが、仕組みとして継続できる積立貯蓄です。
独立行政法人労働政策研究・研修機構の資料によると、学校卒業後にフルタイムの正社員として60歳まで働いた場合の生涯賃金(退職金除く)は、男女・学歴によって一定の差があります。
税金や社会保険料を差し引いた手取り収入は、大まかに生涯賃金の約70%です。
夫婦がそれぞれ60歳までフルタイムで働き、手取りの10%を毎月積み立てた場合、60歳時点での貯蓄額は2000万〜3000万円規模に達する試算となります。
あくまで単純計算にはなるものの、特別な運用をしなくても、手取りの10%を淡々と積み立てるだけでこれだけの資産形成が可能です。財形貯蓄や口座振替を活用すれば、手間をかけずに継続できます。
現役世代の方は、現在の年齢と目標とする老後資金から逆算して、今から計画的に貯蓄を進めることをお勧めします。
貯蓄だけでは目標額に届きそうにない場合は、NISAやiDeCoといった税制優遇制度の活用も検討してみてください。
著者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1000記事以上の執筆実績あり。保有資格は1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、社会保険労務士、行政書士、宅地建物取引主任士など。合同会社柴田人事労務オフィス代表社員。
監修者
マネー編集部貯蓄班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、大手証券会社やメガバンク等の金融機関にて勤務経験のある編集者が中心となり、金融庁や総務省など官公庁の公開情報等をもとにお金の課題に寄り添う専門チームです。
主なメンバーは野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、日本生命保険相互会社出身の村岸理美など。
編集者の多くは、金融機関にて個人リテール業務を経験。若年層からシニア層、富裕層に至るまで、幅広い顧客に対し、投資信託・保険を中心とした総合的なライフプランニングを実行してきた。なかには、リテール営業で社内トップの実績を持ち、行内で表彰された実力者も。人材育成や社内教育にも携わるなど、金融知識と実務経験の両面で信頼される編集者が在籍しています。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年6月23日)