寒さも和らぎ、春の気配が感じられる2月下旬となりました。この時期は、新年度に向けて生活設計を見直す良い機会かもしれません。
特に、リタイア後の生活では、2カ月に一度支給される年金と、これまで築き上げてきた貯蓄が暮らしの基盤となります。現役時代の働き方が年金額に影響するため、早い段階から自身の年金について関心を持つことが重要です。
近年では60歳代でも現役で働く方が増え、70歳代から本格的なセカンドライフを迎えるケースも少なくありません。
この記事では、特に「おひとりさま」のシニアライフに焦点を当て、70歳代の平均的な貯蓄額や年金受給額、そして毎月の生活費について、公的なデータを基に詳しく見ていきます。
1. 【高齢単身世帯】老後になったら平均的な月の生活費はいくらかかるか
はじめに、高齢者の単身世帯が1カ月にどれくらいの費用で生活しているのか、総務省統計局が公表している「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」から見ていきましょう。対象は65歳以上で仕事をしていない単身世帯です
1.1 65歳以上の無職単身世帯の家計収支
実収入の月額平均:13万4116円
■うち社会保障給付(主に年金):12万1629円
支出の月額平均:16万1933円
■うち消費支出:14万9286円
- 食料:4万2085円
- 住居:1万2693円
- 光熱・水道:1万4490円
- 家具・家事用品:6596円
- 被服及び履物:3385円
- 保健医療:8640円
- 交通・通信:1万4935円
- 教育:15円
- 教養娯楽:1万5492円
- その他の消費支出:3万956円
- うち諸雑費:1万3409円
- うち交際費:1万6460円
- うち仕送り金:1059円
■うち非消費支出:1万2647円
- 直接税:6585円
- 社会保険料:6001円
月々の家計収支の結果
- 2万7817円の赤字
総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」によると、単身世帯では1カ月の実収入13万4116円に対して、支出の合計が16万1933円となり、結果として毎月2万7817円が不足する計算です。
この不足分は、貯蓄を取り崩して補うことになります。
また、データ上の住居費は1万円台と低めですが、もし賃貸住宅に住んでいる場合は、赤字額はさらに大きくなる可能性があります。
