2. 劇薬ともいえる中国PICEA傘下での再建プラン
チャプター11の適用後の再建案として、経済アナリストや投資家を驚かせたのは、製造パートナーでもある中国製造大手「Shenzhen PICEA Robotics Co., Ltd.(以下、PICEA)」への身売りです。
アイロボットの破綻は、製造コストの圧迫に大きな要因がありました。
同社は工場を持たず、製造は外部に委託していたため、再起するには垂直統合型のサプライチェーン転換は不可欠であり、長年のパートナーであるPICEA傘下に入ることは、極めて現実的なプランです。
ただ、これは同社が貫き通してきたプレミアム戦略からの脱却を意味し、「ルンバ」というブランドイメージに対してネガティブに働く可能性の高い策でもあります。
また、ロボット掃除機は家庭内の詳細なデータを取得するため、セキュリティ保護も重視されます。それを中国企業に預けなければならないことは、中国企業を避け、あえてルンバを選択していた支持層からの反発を招くことになります。