5. 数値で見る「管理職」のリアル

ここで、出世の目標となりやすい「管理職」の給与事情について、厚生労働省の賃金構造基本統計調査から実態を見ていきます。※調査実施年6月分の所定内給与額の平均値。6月分として支給された現金給与額のうち、超過労働給与額を差し引いた金額(所得税等を控除する前の額)。

5.1 平均賃金:全体(男性・女性)

  • 部長:62万7200円(男性63万6400円・女性54万9900円)
  • 課長:51万2000円(男性52万2400円・女性45万8100円)
  • 係長:38万5900円(男性39万6300円・女性35万4000円)
  • 非役職者:30万2800円(男性32万5600円・女性27万300円)

役職別で見るとそれぞれ10万円前後の賃金差がみられました。また、同じ役職でも男女での差が見られます。

長期的なキャリア形成の果てに得られる「賃金面」でのリターンは、大きいと言えるでしょう。

6. まとめにかえて

Z世代は決して全員が管理職を避けているわけではなく、「正当な対価」と「働きやすさ」「裁量」が得られるのであれば、積極的にキャリアアップを目指したいと考えている人も多いことがわかりました。

とはいえ、全員が管理職を目指しているわけではないことも事実です。一人ひとりのライフプランや価値観によっては、そもそも管理職を目指さないという考え方もあるでしょう。

企業側は、管理職に対する責任が重く忙しいイメージを払拭し、個人の成長とプライベートを両立できる環境を提示することで、優秀な若手の意欲を引き出せるかもしれません。

また、管理職を目指すだけの働き方ではなく、役職につかずとも社内でしっかりとキャリアを築けることも重要です。
このように、多様なキャリアアップの在り方が求められるでしょう。

参考資料

LIMO・U23編集部