4. 相続の基本的な仕組みとは?法定相続分と相続人の順位について解説
相続とは、故人が所有していた財産や権利、そして義務を、遺された家族などが承継する制度を指します。
遺言書が残されていない場合は、民法に規定された「法定相続分」に基づいて遺産が分割されます。
配偶者は常に相続人となる権利を持ち、血族相続人には優先順位が定められています。
最も優先順位が高い第1順位は子、次いで第2順位が親、第3順位が兄弟姉妹です。
もし相続人である子が故人より先に亡くなっていた場合、その子(故人から見て孫)が代わりに相続する「代襲相続」という制度もあります。
注意点として、相続の対象には預貯金や不動産といったプラスの資産だけでなく、借金のようなマイナスの負債も含まれます。
相続を知った時から一定期間内に家庭裁判所で手続きを行えば、財産も負債も一切引き継がない「相続放棄」を選ぶこともできるため、まずは財産の全体像を速やかに把握することが重要です。
5. 相続トラブルを避けるために「今からできること」
ここまで、司法統計のデータをもとに、相続トラブルが発生しやすい家庭の傾向や背景、今からできる対策について解説しました。
データが示すように、トラブルの大半は遺産総額5000万円以下のごく普通の家庭で発生しています。
相続トラブルは、遺産額1000万円以下のケースで、全体の約35%を占めています。
特に都市部では、遺産の中心が分割しにくい不動産であることが多く、それが争いの原因となりやすい傾向にあります。
相続をめぐる問題は、解決までに1年以上を要することも珍しくなく、その間の生活への影響は軽視できません。
「我が家は問題ない」と安易に考えず、元気なうちから家族間で財産状況や、将来の希望について話し合っておくことが円満な相続への鍵となります。
まずは相続の基本的な知識を身につけ、円滑な資産承継に向けた第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
※当記事は再編集記事です。
参考資料
- 最高裁判所「令和6年 司法統計年報(家事編)」
- 政府広報オンライン「知っておきたい相続の基本。大切な財産をスムーズに引き継ぐには?【基礎編】」
- LIMO「【相続】遺産分割事件の約8割が「5000万円以下」“ふつうの家族”が”争族”に発展!「地方と大都市圏」相続トラブルが多いのはどちら?」
マネー編集部
