6. まとめにかえて
3月に入り、新年度に向けた準備が始まるこの時期は、家計のやりくりを見直すのによいタイミングです。
今回のデータから見えてきたのは、「年金・貯蓄・働くこと」の3つをどう組み合わせるかという、シニア世代の多様な「老後を乗り切るヒント」かもしれません。
二人以上の世帯では貯蓄4000万円以上のご家庭が2割いる一方で、単身者も含めた高齢者世帯全体に目を向けると、半数以上が「生活が苦しい」と感じているのが現実です。
老後のお金事情は、家族の人数や住まいの環境によって大きく変わります。現役時代の貯蓄ペースも人それぞれです。老後資金の準備に「たった一つの正解」がないことは言うまでもありません。
年金だけで暮らしを成り立たせるのが難しい今の時代、私たちができる備えはいくつかあります。
- 「長く働く」ための体づくり
- 「貯蓄を減らさない」ためのお金の運用
- 「毎月の出費を抑える」ための暮らしの見直し
これらはどれも、すぐに叶うものではありません。「まだ先のこと」と後回しにするのではなく、実際の数字を知ることで、ぼんやりとした不安を「これからできる対策」へと変えていけます。
暖かい春の訪れとともに、まずはご自身の将来の収入と支出を、一度シミュレーションしてみることから始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2024年(令和6年)平均結果-(二人以上の世帯)貯蓄の状況」
- 内閣府「令和7年版高齢社会白書」
- 厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」
マネー編集部貯蓄班