もし「10万円」の給付付き税額控除が導入されたら?3つのケースで受取額をシミュレーションで比較!
最新の動向|なぜ「現金給付」に一本化?背景に《社会保険料の負担》問題
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2026年も5月下旬となり、梅雨の季節が近づく中で、日々の生活費や給与の「手取り額」について考える機会が増えているかもしれません。
このような状況の中、政府は働く現役世代の家計を支援するため、「給付付き税額控除」という新しい制度の導入に向けた議論を本格化させています。
この制度は、本来「減税」と「現金給付」を組み合わせたものですが、最新の方針では、迅速な導入を目指して当面は「現金給付」に一本化される見通しです。
本記事では、内閣官房などが公表した最新の資料に基づき、給付付き税額控除の基本的な仕組みと、今後の私たちの生活にどう関わってくるのかを、わかりやすく解説します。
1. 給付付き税額控除とは?「減税」と「現金給付」を組み合わせた制度の基本
給付付き税額控除は、納めるべき所得税などから決まった金額を差し引く「税額控除」と、それでも引ききれなかった差額を現金で支給する「給付」を組み合わせた制度です。これまでの「税額控除」、つまり減税だけでは、納税額が少ない低所得世帯が受けられる恩恵が限定的になるという課題がありました。
しかし、この新しい仕組みでは「減税される」または「現金を受け取れる」のいずれかの形で、すべての対象者がメリットを享受できるのが特徴です。所得格差の是正や再分配を目的として、アメリカやフランスをはじめとする多くの先進国ですでに導入されています。
内閣官房「資料2給付付き税額控除の制度設計に向けて③」によると、海外の導入事例では、既婚カップルの所得を合算して給付額を計算したり、所得制限を設けたりするなど、それぞれの家族構成に合わせた柔軟な制度設計が一般的です。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
FP資格「CFP®認定者」及び「1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)」を保有。
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社し、生命保険・損害保険の実務および社内教育部署にて教材制作・研修企画に長年従事。独立後はファイナンシャルプランナーとして公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計などの相談実績を持つ。また、マネースクール講師としてNISA、iDeCoを含む資産運用、社会保障など幅広い分野で「お金の先生」として活動。特に公的年金制度の仕組み、老齢年金、障害年金、遺族年金といった厚生労働省管轄の社会保障分野に深い知見を持つ。
現在、株式会社モニクルリサーチのLIMO編集部にて、厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の一次情報をもとに、信頼性の高い記事の企画・執筆・編集・監修を担当。J-FLEC(金融経済教育推進機構)認定アドバイザーとして、企業や学校への金融教育の普及にも尽力している。
大の犬好きで、現在も愛犬と暮らす。JADP認定の「動物介護士®」「動物介護ホーム施設責任者®」「ペットセラピスト®」の資格を取得。確かな金融知識を持ちながらも、生活者としてのリアルなライフスタイルやペットケアへの深い造詣を日々の活動の糧としている。
(2026年6月26日更新)
監修者
マネー編集部社会保障班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに社会保障制度や社会福祉、公的扶助、保険医療などをテーマに関する記事を執筆・編集・公開している。
マネー編集部社会保障班は、地方自治体職員出身の太田彩子、日本生命保険相互会社出身の村岸理美、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子など、豊富な経験と知識を有した編集者で構成されている。表彰歴多数の編集者も複数在籍。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務や、国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担った実務経験者も在籍している。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年8月26日)