【40歳代・50歳代】貯蓄額は平均いくら？「働き盛り世帯」のリアルな資産状況を見てみる 50歳代からでも遅くない資産運用「NISAを活用する」メリットとは

2. 65歳以上の夫婦世帯｜リタイア後の1カ月の生活費はどのくらい？

老後の生活資金を具体的に把握するため、総務省統計局の「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」から、「65歳以上の夫婦のみの無職世帯」の家計収支をみてみましょう。

2.1 65歳以上・無職の夫婦世帯における家計収支の内訳

2.2 毎月の収入額とその内訳

収入合計：25万2818円

• うち社会保障給付（主に年金）：22万5182円

2.3 毎月の支出額とその内訳

支出合計：28万6877円

• 消費支出：25万6521円
• 非消費支出：3万356円

総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」によると、この世帯の1カ月の収入は25万2818円で、そのうち約9割にあたる22万5182円を公的年金などの社会保障給付が占めています。

それに対して支出の合計は28万6877円です。内訳は、税金や社会保険料などの「非消費支出」が3万356円、食費や住居費といった「消費支出」が25万6521円でした。

このデータに基づくと、毎月約3万4000円の赤字が発生しており、不足分は貯蓄を取り崩して補うことになります。この赤字を埋めるためには、現役時代からの計画的な準備が欠かせません。