インフルエンザが流行している11月下旬、医療機関にかかる機会も増える方がいるのではないでしょうか。そんな中、従来の健康保険証の新規発行が終了し、来月12月までに現在の保険証も順次有効期限を迎えます。「結局、いつまでに何をすればいいの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
今回は厚生労働省の資料をもとにマイナ保険証の利用状況やメリット、そしてスマホでもできる登録方法を分かりやすく解説します。
1. 【マイナ保険証】「みんなはもう登録した?」65歳以上のシニア世代で多く利用!
厚生労働省保険局が令和7年10月16日に発表した『マイナ保険証の利用促進等について』によれば、令和7年9月末時点でのマイナンバーカード保有者は、全人口の79.6%にあたる9908万人に達しています。
このうち、87.4%の8655万人がマイナ保険証の利用登録を済ませている状況です。
実際に医療機関などで利用された実績(オンライン資格確認における利用割合)を見ると、令和7年9月時点で35.62%となっています。
1.1 《市町村国民健康保険》加入者で特に利用率が高い傾向
市町村国民健康保険では、令和7年7月末に健康保険証の有効期限を迎えた加入者を中心に、マイナ保険証の利用率が大きく伸びています。
オンライン資格確認における利用率は、令和7年7月から8月にかけて+10.0ポイント上昇し、46.8%に達しました。
オンライン資格確認とは、医療機関や薬局のカードリーダーでマイナンバーカードのICチップを読み取り、最新の保険資格を確認するしくみです。レセプト件数に占める利用率も同期間に+17.4ポイント増加し、61.1%と高い水準となりました。特に7月に保険証が期限切れとなった層では67.9%に達し、利用者の約3分の2がマイナ保険証を使っています。
※レセプトとは、医療機関などが診療報酬を保険の支払機関へ請求するために作成する明細書を指します。
また、年齢階層では、65歳〜74歳のシニア世代が最も高く46.13%となっています。
これらのデータから、市町村国保を中心にマイナ保険証の利用が着実に広がっていることが分かります。


