5. 【お金に愛される人に共通すること】④:資産を分散し、偏らない家計を意識している

貯蓄上手な人の多くは、ひとつの金融商品だけに頼らず、複数の資産を組み合わせてリスクを分散しています。

具体的には、預貯金による安全資産を土台にしながら、投資信託や株式などの市場連動型資産、さらに必要に応じて保険商品などを取り入れて、資産全体のバランスを整えることを意識しています。

資産が預貯金に偏りすぎるとインフレ時に実質的な価値が目減りしやすく、逆に投資資産に偏ると景気変動の影響を強く受けます。

これを避けるため、性質の異なる資産を組み合わせる「分散投資」を徹底する人ほど、長期的に資産の振れ幅を抑え、安定的に資産を増やしやすくなります。

上記資料は、金融資産の内訳をグラフに表したものです。預貯金・保険・有価証券をバランスよく保有している人が多いことがわかります。

近年はNISA制度の拡充を背景に有価証券の割合が増加していますが、依然として“資産の土台”を支えているのは預貯金であり、多くの家庭が安全性と流動性を重視しつつ資産を構築している様子が読み取れます。

このように、資産の役割ごとにバランスを整える姿勢が、安定した家計づくりの基盤となり、長期的な資産形成を続ける上で大きな支えとなっているのです。