2. 【お金に愛される人に共通すること】①:未来を見据えて貯め方を決めている

お金を上手に貯められる人には、まず「何のために、いつまでに」という軸をはっきりさせたうえで貯蓄計画を組み立てているという共通点があります。

老後の生活資金、子どもの教育費、マイホームの取得など、今後起こりうるライフイベントごとに必要な額を試算し、目標時期を見据えて準備を進めます。そのうえで、預貯金や積立預金、投資信託といった異なる金融手段を目的に応じて組み合わせ、計画的に資金を振り分けていきます。

お金の置き場所を用途ごとに分けておくと、「どれが何のための資金か」が明確になり、途中で誤って使い込むリスクが減るのも利点です。

たとえば、教育費専用の口座と老後資金の積立口座を分けて管理していれば、学費が必要になったときに老後のための蓄えを崩してしまう事態を避けられます。

こうした仕組みを整えることで、長く続く貯蓄のペースが乱れにくくなり、将来への心配も和らいでいきます。

2.1 ライフイベント別に必要なお金一覧

主なライフイベントにかかるお金を以下にまとめました。ぜひ参考にしてみて下さい。

出産費用

正常分娩の出産費用(妊婦負担額) は平均51万7952円となっています。(ただし、地域差や個人の選択により費用は変動します。また、政府や自治体からの支給額は別途とします。)

教育資金

  • 公立幼稚園 18万4646円
  • 私立幼稚園 34万7338円
  • 公立小学校 33万6265円
  • 私立小学校 182万8112円
  • 公立中学校 54万2475円
  • 私立中学校 156万359円
  • 公立高等学校(全日制) 59万7752円
  • 私立高等学校(全日制) 103万283円

住宅購入資金

  • 建売住宅:3826万円
  • マンション:5592万円

老後資金

65歳以上無職夫婦世帯のひと月の家計収支の平均

収入:25万2818円

  • うち社会保障給付(主に年金):22万5182円)

支出:28万6877円

  • うち消費支出:25万6521円
  • うち非消費支出:3万356円