3. 【お金に愛される人に共通すること】②:流動性を確保し、すぐに使えるお金も残している

貯蓄上手な人は、「長期で運用するお金」と「すぐに使えるお金(流動資金)」をバランスよく確保しています。

すべてを株や投資信託など長期資産に回してしまうのではなく、日常の支出や急な出費、収入の変動に備えて、引き出しやすい預貯金を意識的に残しておくことが大切です。

この「緊急資金」があることで、突発的な医療費や家電の故障、あるいは収入の一時的な落ち込みなどに対応でき、無理に資産を崩す必要がなくなります。精神的にも「貯めているけれど不安」という状態ではなく、安心感をもって資産形成を継続できるのです。

上記は2015年~2024年の金融商品を選択する際に重視することに関する調査結果です。

2019年まで「安全性」を重視する人が40%以上を占めていましたが、2020年以降「収益性」を重視する人の割合が高まっています。

一方で、「流動性」を重視している人はやや減少傾向ではあるものの約20%前後と同水準を推移しています。

貯蓄を続けつつ即時利用できる貯金を持つ世帯がかなりの割合を占めており、流動資産を確保する習慣が資産形成の重要な柱であることが分かります。