2025年も終わりが近づいてきました。年の初めに「今年こそ貯蓄を増やそう」と目標を立てていた方は、その目標を達成できたでしょうか。
お金の貯まり方には個人差がありますが、実際には「収入の多さ」よりも「日々の行動習慣」が明暗を分けるケースが少なくありません。
堅実に資産を築いている人ほど、派手な節約術を使っているわけではなく、共通して“ある行動パターン”を持っています。
では、どんな人が「お金に愛される人」なのでしょうか。本記事では、データと実例を踏まえながら、誰でも再現できる5つの共通点を紹介します。
1. 貯蓄額には幅がある。だからこそ「行動習慣」が重要になる
日本の家計を見ると、同じ年代でも貯蓄額には大きな開きがあります。
J-FLEC(金融経済教育推進機構)が実施した「家計の金融行動に関する世論調査 二人以上世帯(2024年)」のデータによれば、60歳代世帯の金融資産は中央値650万円に対し、平均値は2033万円と大きな差が見られます。
この傾向は他の年代でも同様で、平均と中央値のギャップは常に大きく、「資産が多い一部の世帯」と「そうでない世帯」がはっきり二極化していることがうかがえます。
※調査の貯蓄額には、日常の支出や口座引き落としのための普通預金残高は含まれていません。
- 20歳代:平均値382万円・中央値84万円
- 30歳代:平均値677万円・中央値180万円
- 40歳代:平均値944万円・中央値250万円
- 50歳代:平均値1168万円・中央値250万円
- 60歳代:平均値2033万円・中央値650万円
- 70歳代:平均値1923万円・中央値800万円
こうしたデータから分かるのは、「年齢が上がれば自然にお金が貯まるわけではない」という事実です。
むしろ、着実に貯蓄を増やしている人には、若いうちから続けている独自の習慣があり、その積み重ねが年齢とともに大きな差になって表れます。
では次の章から、お金に愛される人に共通する代表的な5つのポイントを紹介します。
