1. 【フルタイムvsパート】給料格差は約3.5倍?「ひと月の給料はいくらぐらい違う?」
2025年11月6日に厚生労働省が発表した「毎月勤労統計調査(全国調査)9月速報」において、2025年9月の月間現金給与総額を見ると、一般労働者とパートタイム労働者の間に依然として大きな開きがあることがわかります。ここでいう「一般労働者」とは、週の所定労働時間が通常の従業員と同じフルタイム勤務の人を指します。正社員に限らず、契約社員や嘱託職員なども含まれるのが特徴です。
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一般労働者:平均給与は38万1898円、前年比2.3%の増加
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パートタイム労働者:平均給与は10万9659円、前年比1.9%の増加
フルタイムである一般労働者は、定期昇給制度や賞与支給制度の対象となることが多いため、基本給が高水準で維持されやすく、賃金上昇率も高くなる傾向にあります。また、一般労働者は勤続年数が長く、専門的な知識やスキルが求められる職種に就いている割合が高いため、労働市場での評価や企業の人材投資が賃金に反映されやすいと考えられます。
一方で、パートタイム労働者は、労働時間の制約や年収の壁を意識した就業調整などから、賃金水準や上昇率が一般労働者に比べて抑制されやすい側面があります。

