3. 親子間のコミュニケーションの認識にも違い

親子の関係性やコミュニケーションに対する認識にも、親子間で違いが見られます。

3.1 「仲の良さ」は親のほうが良好に感じている

「仲の良さ」について「仲が良い」と回答した親は79.3%に上りましたが、子どもは67.1%に留まりました。親子間で12.2ポイントの差があり、親の方が子との仲の良さを感じているようです。

先ほど見たように、親は「子どもと価値観が違う」ことを前提として持つ傾向が強いため、それを受け入れ、関係をとらえているのだと考えられます。その一方、子どもは親が言ったことを一つ一つ気にしてしまうのではないでしょうか。

3.2 子どもは「コミュニケーション不足」だと感じる

「コミュニケーションが取れていると思うか」という問いでは、親が「取れている」と回答した割合が72.3%であるのに対し、子どもは64.1%と、こちらも8.2ポイントのギャップが生じています。

親も積極的にコミュニケーションを取ろうと試みていると思いますが、子どもは「まだ足りない」と感じているのかもしれません。

親が話したいことや聞きたいことは、必ずしも子どもが話題にしたいことというわけではありません。子どもが話すことに耳を傾け、一緒に考える時間も増やしてみてはいかがでしょうか。