3. 【障害年金ニュース③】今年9月に発表「どの障がいが多く支給された?」
今年9月に日本年金機構から発表された「障害年金業務統計(令和6年度決定分)」で診断書種類別支給件数についてみていきましょう。
3.1 《新規裁定》障害基礎・厚生年金の合計:12万9313件
新規裁定とは、新たに障害年金を受けることが決定された件数です。
- 精神・知的障害:8万7112件(全体の67.4%)
- 外部障害:2万6787件(20.7%)
特に障害基礎年金では、精神・知的障害が全体の80.6%と非常に高い割合を占めています。
3.2 《再認定》障害基礎・厚生年金の合計:30万4658件
再認定とは、既に障害年金を受けている人が更新手続きを行った結果、引き続き支給が決定された件数です。
- 精神・知的障害:24万478件(78.9%)
- 外部障害:3万7224件(12.2%)
- 内部障害:2万6956件(8.8%)
内部障害には呼吸器疾患、循環器疾患、腎疾患・肝疾患・糖尿病、血液・造血器などが含まれています。
精神・知的障害の分野で新規裁定・再認定ともに多くの支給決定が行われています。障害年金は、障がいのある方の生活を経済的に支える重要な社会保障制度であり、今後も適切な判定と制度運用の充実が期待されます。
