3. 秋もたくさん咲かせるためにバラを管理する4つのコツ

剪定ばさみを使ってバラの剪定をする様子

Elena.Katkova/shutterstock.com

3.1 適切な時期に夏剪定

秋の花数を増やすには、夏に伸びた枝を切り戻す夏剪定が欠かせません。近年は秋も暑くなる日が多いため、9月上旬〜中旬に剪定して、気温が下がる10月中旬〜下旬に秋バラが咲くように調節しましょう。

剪定は株全体の高さを約3分の1程度切り詰める「浅めの剪定」が基本です。

3.2 真夏の水やりと遮光

高温期の真夏に水切れを起こした株は、秋になると花が咲く前に葉が黄色くなって落ちてしまうことも。夏の水分不足には十分注意して、土が乾いたらたっぷりと与える、「メリハリのある水やり」を心がけましょう。

西日の当たる場所では、寒冷紗などで遮光すると、葉焼けや株の消耗を防げます。

3.3 剪定後の追肥

夏剪定を終えたら、新芽の生長と開花に必要な栄養を補うため、肥料を与えましょう。追肥することで夏バテから回復させ、より多くの花が咲きます。ただし肥料は与え過ぎないように、適量を守りましょう。

3.4 病害虫の防除

秋バラをたくさん咲かせるには、葉を健全な状態で維持することが大切なポイント。気温が下がり始める秋は、黒星病などの病害が発生しやすい時期です。

葉が落ちると光合成ができなくなるため、早期発見・早期対処を心がけて病害虫を防ぎ、美しい葉を保ちましょう。

4. 房咲きの美しいバラで秋の庭を華やかに

秋の訪れとともに再び輝きを増し、鈴なりに美しい花を咲かせる我が家のバラたち。周りの花が少なくなる季節にこそ、その真価を発揮する頼もしさに、「植えてよかった」と心から思っています。

過酷な夏を乗り越え、深まる秋にいっそうの美しさを放つバラとともに、秋の風情を楽しんでみませんか。