5. 年金からも「源泉徴収」されていることに注意
老齢基礎年金や老齢厚生年金などの公的年金は、支給時にすでに所得税が源泉徴収された状態で振り込まれます。
つまり、給与と同じように税金があらかじめ差し引かれているため、多くの受給者は確定申告をしなくても納税が完了している仕組みです。
年金受給者には毎年1月ごろ、「公的年金等の源泉徴収票」が日本年金機構から送付されます。
この書類には、
- 年金の支給総額
- 所得税の源泉徴収額
- 控除対象額(社会保険料控除・扶養控除など)
といった情報が記載されています。
この書類は確定申告を行う際に最も重要な証明書類となるため、紛失しないよう保管が必要です。
また、医療費控除や生命保険料控除などを受けたい場合は、この源泉徴収票をもとに申告手続きを行えば、すでに引かれていた税金の一部が還付される可能性もあります。
