厚生労働省年金局の資料によると高齢化の進展とともに、公的年金受給者数は年々増加傾向にあります。

このような背景のもとで注目されるテーマになっているのが、公的年金受給者の増加に伴う「年金受給者の確定申告」についてです。

実際に公的年金を受け取り始めた方のなかには、確定申告についてどうすればよいのか疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、公的年金受給者で確定申告が必要な人と不要な人について解説していきます。

自分は確定申告が必要なのかと迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

1. そもそも確定申告って何?

確定申告とは、1月1日〜12月31日までの1年間の所得をもとに所得税額を計算し、納税額を確定させる手続きのことです。確定申告は年間を通して行えるものではなく、基本的に毎年2月16日〜3月15日までの間にて申告できます。

給与所得者であれば会社が年末調整を行うため、自ら確定申告をする必要はありません。しかし、個人事業主などは自分で確定申告を行う必要があります。

なお、会社員であっても給与所得または退職所得以外の所得合計が20万円を超えるような場合などのケースでは確定申告をしなければならないので留意しておきましょう。