4. 求職者支援訓練とは?雇用保険を受給できない人をサポート
一方、「求職者支援訓練」は、雇用保険を受けていない求職者を対象とした無料の職業訓練です(テキスト代等は自己負担)。期間はおおむね2〜6か月で、「基礎コース」と「実践コース」に分かれています。
訓練期間中は、一定の要件を満たすことで月額10万円の受講手当のほか、通所手当や寄宿手当が支給される場合があります。給付金の対象外であっても、本人や世帯の収入状況によっては通所手当のみの支給が受けられることもあります。
4.1 求職者支援訓練「どんなことが学べる?」
令和5年度の受講者は4万4699人。内訳を見ると、25〜29歳が16.1%と最も多く、60〜64歳が5.0%、65歳以上が1.7%と幅広い年齢層が学んでいます。
訓練全体の約86%を占める「実践コース」では、介護・情報・医療事務などの専門スキルを学ぶことが可能です。特に人気なのは「営業・販売・事務」(32.1%)と「デザイン」(30.9%)分野で、「IT」(応募倍率1.08倍)や「デザイン」(同1.28倍)は応募倍率もやや高めです。
就職率は全体でおおむね6割。なかでも「介護・医療・福祉」分野は約7割と安定した成果が見られ、専門スキルを身につけて再出発する人が多いことがわかります。


