3. 【厚生年金受給者の平均年金受給額】60歳代・70歳代・80歳代・90歳代ごとの一覧表
10月から年金の手取りが変わる人の特徴を紹介しましたが、そもそも現在のシニア世帯はどのくらい年金をもらっているのでしょうか。
厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、会社員や公務員経験のある厚生年金受給者の平均年金額(国民年金+厚生年金)は以下の通りです。
3.1 厚生年金「年齢別平均年金受給額」
- 65~69歳:14万7428円
- 70~74歳:14万4520円
- 75~79歳:14万7936円
- 80~84歳:15万5635円
- 85~89歳:16万2348円
- 90歳以上:16万721円
平均すると、月額受給額は14万~16万円前後となっています。
高齢世代ほど平均額が高いのは、過去の制度による加算が残っているほか、高度経済成長期に安定して高収入を得て、長期間にわたり保険料を納めてきた人が多いためです。
ただし、月14万~16万円という水準は、特に都市部で生活費や医療費をまかなうには十分とは言い切れません。また、今後の世代では制度改正や平均寿命の伸びにより、同じ水準を維持できるとは限らない点にも注意が必要です。