65歳以上の人が原則受け取る年金ですが、10月から年金の手取り額が変わる人がいます。
では、どのような人が10月から「厚生年金と国民年金」の手取りが変わるのでしょうか。
本記事では、年金の手取りが10月から変わる人の特徴を解説します。
60歳代・70歳代・80歳代・90歳代の平均年金受給額も一覧表で紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 10月から「厚生年金や国民年金」の手取り額が変わるのはなぜ?
年金の振込額は、10月から変わる場合があります。
これは、社会保険料や税金の本格的な天引き(本徴収)が10月に始まるためです。
年金から差し引かれる社会保険料や税金は、前年の所得をもとに計算されます。
その額が決まるのは6月頃ですが、実際に反映されるのは10月の振込分からです。
一方で、年金は2カ月ごとに支給されるため、4月・6月・8月に引かれる分は、前々年の所得を基準にした「仮の金額」で計算されています。
つまり、10月以降になってようやく、前年の所得に基づいた正式な金額が適用されるのです。
その結果、8月までの仮徴収額と10月からの本徴収額に差がある場合には、10月以降の年金振込額が増減する仕組みになっています。