朝晩の冷え込みが増し、年末の足音が近づいてきた12月ですが、昨日15日は、障害年金を含む公的年金の支給日でした。障害年金は、病気やけがによって生活や仕事に制限が生じたとき、暮らしを支える大切な社会保障制度です。がんや糖尿病などの内部疾患でも、一定の条件を満たせば対象となることがあります。

今回は、日本年金機構などの公表資料をもとに、2025年に注目された障害年金ニュース3つをわかりやすく解説します。

1. 【障害年金ニュース①】「不支給問題、どんな障がいが多かった?」これからどう変わる?

2025年は、障害年金制度の認定方法において大きな改革が進められています。日本年金機構は2025年9月19日、「不支給事案に関する点検作業の進捗状況」を公表しました。今回の点検対象は、令和6年度の不支給事案(審査請求を除く)を中心に、約1万1000件に及びます。

2024年度の認定状況に関する報告書を受け、日本年金機構は公平性の向上を目的に、審査体制の抜本的な見直しと過去の不支給事案の検証を迅速に実施しました。この取り組みは報告書の指摘を踏まえ、2025年7月以降、集中的に進められています。

対応策としてあげられたのは以下の3点です。

  • 審査書類の記載をより丁寧に
  • 認定プロセスの客観性・公平性を確保
  • 障害年金センターの審査体制を再構築

このうち「審査書類の丁寧な記載」について、改正された2種類の書類を詳しく見ていきます。