3. 【電子証明書の更新】更新手続きの流れ
この章では、電子証明書の更新手続きについて解説していきます。
3.1 更新案内の確認
有効期限が近づくと、地方公共団体情報システム機構(J-LIS)から「電子証明書有効期限通知書」が送付されます。
通知書には、期限日や手続きに必要な情報が記載されています。
3.2 必要書類の準備
- マイナンバーカード
- 通知書(送付された場合)
- 代理人が手続きを行う場合は、委任状と代理人の本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)
3.3 窓口での手続き
お住まいの市区町村の役所窓口(マイナンバーカード担当窓口)で行います。
3.4 手続き内容
窓口でマイナンバーカードを提示し、電子証明書の更新を申請します。新しい電子証明書はICチップにその場で書き込まれます。
更新時に、電子証明書の暗証番号(4桁または英数字6〜16桁)を再設定します。以前と同じ暗証番号も使用可能です。
3.5 注意点
電子証明書には「署名用電子証明書」(英数字6〜16桁の暗証番号)と「利用者証明用電子証明書」(4桁の暗証番号)の2種類があります。
用途に応じて、どちらか一方または両方を更新します。また、暗証番号を忘れた場合、窓口でリセット・再設定が可能です。
所要時間は混雑していなければ20〜30分程度で済むケースが多く、住民票などを取得する手続きと比べてもそれほど大きな負担はありません。
3.6 オンラインで申請はできる?
電子証明書(署名用電子証明書・利用者証明用電子証明書)の更新
電子証明書(署名用電子証明書・利用者証明用電子証明書)の更新は、マイナンバーカードのICチップに新しい証明書を直接書き込む必要があるため、オンラインでは完結しません。
市区町村又は市区町村が指定する郵便局の窓口での手続きが必須です。
一部の自治体では、スマートフォンやパソコンを使って事前に予約や必要情報の入力を行うシステムを導入している場合がありますが、実際の更新作業(証明書の書き込みや暗証番号の設定)は窓口で行います。
マイナンバーカード自体の更新
一方、マイナンバーカード自体の更新(有効期限は発行から10年、20歳未満は5年)は、インターネット(オンライン)での申請が可能です。
具体的には、申請書類の提出や顔写真のアップロードをインターネット経由で行えます。
ただし、新しいカードの受け取りは窓口での対応が必要です。セキュリティ上の理由から市区町村の窓口で本人が行う必要があるからです。