秋の気配が深まり、木々の葉が色づきはじめてきました。10月15日(水)の年金支給日まであと少しです。
現役世代の方は、ご自身が「老後どれくらい年金を受給できるのか」見込額を把握できていますか。
この記事では、厚生労働省のデータにもとづき、60歳代~90歳以上までの年代別に「国民年金と厚生年金の平均受給月額」を一覧表を用いてご紹介します。
さらに記事後半では、今年6月13日に成立した「年金制度改正法」のポイントについても解説します。
今後のライフプランを考える上で、ぜひ生活設計の参考にしてください。
1. 「国民年金と厚生年金」の2025年度の年金額例はいくら?
公的年金は、物価や現役世代の賃金水準を踏まえて毎年度見直される仕組みとなっており、2025年度は前年度比で1.9%の引き上げが行われました。
厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」によれば、モデル夫婦世帯(※1)の年金額は夫婦合計で月23万2784円、国民年金の満額(※2)は月6万9308円です。
なお、仮に夫婦ともに国民年金を満額受給する場合、合計で月13万8616円となります。
※1 男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45.5 万円)で 40 年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準
※2 国民年金保険料を全期間(480カ月)納付した場合に65歳以降で受給できる年金額