2. 【要注意】更新しないと使えない「便利な機能」3選
もし電子証明書を更新しないまま放置した場合、カード自体は「顔写真付きの本人確認書類」として使い続けることができます。銀行口座の開設や携帯電話の契約など、身分証明書としての役割には問題ありません。
ただし、電子証明書が失効すると、
- e-Taxを利用したオンライン確定申告
- マイナポータルへのログイン
- コンビニ交付サービスでの証明書取得
といった マイナンバーカードの「便利な機能」 が一切使えなくなります。
特に確定申告を毎年オンラインで行っている方や、役所に行かずに住民票を取りたいと考えている方にとっては、更新を怠ると利便性が大幅に低下することになります。
2.1 電子証明書失効時のマイナ保険証利用
マイナンバーカードを保険証として使う「マイナ保険証」の運用もはじまっています。では先述した電子証明書失効時のマイナ保険証の運用はどうなるのでしょうか?
マイナ保険証としての基本利用は可能
電子証明書の失効は、カード内の署名用・利用者証明用証明書の有効期限に関わるものであり、カードそのものは有効です。
そのため、医療機関での本人確認や健康保険証としての資格確認は通常どおり可能です。
オンライン機能・便利機能は制限される
ただし、マイナ保険証の「オンライン資格確認」や「薬剤情報・特定健診情報のマイナポータル連携」といった 電子証明書を使う機能 は利用できなくなります。
具体的には、病院でカードをかざして即座に診療情報を確認する、あるいはオンラインで事前登録している情報にアクセスする、といった機能が使えなくなります。
回避策
電子証明書を更新するか、医療機関での受付時に旧来の健康保険証や身分証明書を提示することで、診療自体は受けられます。
ただし、オンライン連携やコンビニ交付の利便性は損なわれてしまうので要注意です。