3. 「おひとりさまの終活」など自治体の支援が増加傾向

近年、終活サポート・終活支援を行う自治体は増えています。たとえば兵庫県高砂市では、「エンディングプラン・サポート事業」という取り組みを行っています。これは、対象者となる一人暮らしの高齢者など、将来の葬儀や納骨に不安を抱える方を対象に、市が葬祭事業者との契約をサポートする制度です。

兵庫県高砂市「エンディングプラン・サポート事業

兵庫県高砂市「エンディングプラン・サポート事業

出所:兵庫県高砂市「エンディングプラン・サポート事業」

あらかじめ生前に準備をしておくことで、もしものときに契約内容がきちんと実行されるように支援してくれる仕組みになっています。こうした取り組みは、人生の最期を安心して迎える備えであると同時に、今を前向きに生きる力にもつながると言えるでしょう。

また、神奈川県横須賀市の地域福祉課には終活支援センターがあります。対象者になる一人暮らしの高齢者が安心して人生の後半期を迎えられるよう、葬儀や納骨などを事前に契約し支援する「エンディングプラン・サポート事業」を実施。さらに、終活ノートやお墓の情報を市に登録し、万一の際に医療機関や家族に共有できる「わたしの終活登録」制度も用意し、市民の意思を尊重する体制を整えています。

お住まいの地域でも、同じような終活支援の取り組みが行われているかもしれません。自治体の窓口やホームページを確認してみることで、不安の種を早めに解消できる可能性があります。人生の最期に備えを整えることは、これからの毎日を前向きに、より生き生きと過ごす力にもつながるでしょう。