秋の気配を感じるこの頃、「終活」という言葉を耳にする機会が増えていませんか。テレビや雑誌、書店などで目にすることも多くなりましたが、「具体的に何をするの?」「少し暗いイメージがある…」と感じる人も少なくないようです。
そこで今回は、NPO法人ら・し・さ(終活アドバイザー協会)が実施した「第2回終活意識全国調査」(2024年)をもとに、終活のリアルな現状と、自治体の支援制度も活用した「今を生き生きと過ごすための準備」について解説します。
1. 「終活はみんな知っている」認知度は20~70歳代以上で9割以上!
2025年7月18日にNPO法人ら・し・さ(終活アドバイザー協会)が公表した報告書「第2回終活意識全国調査」は、20歳〜89歳の男女を対象に全国で実施されたインターネットでの「終活」に関する意識調査です。
まず驚くべきは、「終活」という言葉の認知度の高さです。調査対象である20歳代から70歳代の認知度は9割以上で全体では96.9%に達しています。2009年に登場したとされるこの言葉は、今や完全に社会に根づいてきたと言えるでしょう。
しかし、その認知度の高さとは裏腹に、多くの人が抱くイメージには少し偏りがあるようです。