3. 「人事評価に不満」半数以上にのぼる

日本の平均年収は上昇傾向にあるものの、個人の捉え方は異なります。

給与と密接に関わる「人事評価」ですが、不満を抱える方は少なくないようです。

2025年9月29日、転職サービス「doda」 などを提供するパーソルキャリア株式会社が運営する調査機関 『Job総研』が、『2025年 人事評価の実態調査』を公表しました。

こちらによると、人事評価に不満を感じた経験が「ある派」は69.6%と、過半数を占めています。

AIによる評価に期待する声として「公平で客観的な判断」「上司の主観を減らす」などがあるため、裏を返せばこうした不満を現行の評価制度に感じているようです。

給与をあげるためには、人事評価での昇格昇給を待つ以外に「転職」も選択肢のひとつとなります。同調査では、評価で昇格昇給を待つ人は31%に。

「断然転職」が17.9%、「転職」が16.1%、「どちらかといえば転職」が35.0%になり、転職派は69.0%となりました。

実は、人事評価のために普段「上司の意向に積極的に従う(29.9%)」、「上司へのアピールを増やす(27.6%)」、「資料などを丁寧に作成する(23.0%)」などをする人も少なくありません。

58.6%が「評価のためにアピールする」としている中、「アピール疲れを感じる」という人も32.3%にのぼり、転職も視野に入ることがうかがえます。

ただし、82.1%という大多数が「アピールは評価に活きている」と回答していることから、一定の成果はあると考えられます。