1.1 「富裕層・超富裕層」持っている資産の合計はいくら?
野村総合研究所の調査によると、アベノミクス(安倍政権の経済政策)以降、富裕層および超富裕層の世帯数は増加傾向にあります。
さらに、富裕層および超富裕層が保有する純金融資産総額は引き続き増加しています。
2019年から2021年にかけて、これらの世帯の合計資産額は9.3%増加し、364兆円に達しました。
この増加の背景には、株式などの資産価格上昇が大きく影響しています。
野村総合研究所によれば、資産増加の結果、準富裕層の一部が「富裕層」に、さらに富裕層の一部が「超富裕層」に移行したとされており、特に資産5000万円以上の準富裕層が、投資で得た利益により富裕層にステップアップするケースが多く見られました。
また、少子化に伴い、資産は世代を超えて相続され、相続人が減少することで1人あたりの相続額が増加し、それが資産の拡大に繋がっていると考えられます。
次章では、「世帯年収」に焦点を当て、富裕層の特徴をさらに掘り下げていきます。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
FP資格「CFP®認定者」及び「1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)」を保有。
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社し、生命保険・損害保険の実務および社内教育部署にて教材制作・研修企画に長年従事。独立後はファイナンシャルプランナーとして公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計などの相談実績を持つ。また、マネースクール講師としてNISA、iDeCoを含む資産運用、社会保障など幅広い分野で「お金の先生」として活動。特に公的年金制度の仕組み、老齢年金、障害年金、遺族年金といった厚生労働省管轄の社会保障分野に深い知見を持つ。
現在、株式会社モニクルリサーチのLIMO編集部にて、厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の一次情報をもとに、信頼性の高い記事の企画・執筆・編集・監修を担当。J-FLEC(金融経済教育推進機構)認定アドバイザーとして、企業や学校への金融教育の普及にも尽力している。
大の犬好きで、現在も愛犬と暮らす。JADP認定の「動物介護士®」「動物介護ホーム施設責任者®」「ペットセラピスト®」の資格を取得。確かな金融知識を持ちながらも、生活者としてのリアルなライフスタイルやペットケアへの深い造詣を日々の活動の糧としている。
(2026年6月26日更新)