4. 介護保険だけではカバーしきれない費用も
介護費用を備える際は、介護保険だけではカバーしきれない部分に対する費用についても知っておきましょう。
以下のような費用は、介護サービスによる支給がないため、別途自身で用意しなければなりません。
- 施設に入所した場合の食費・居住費
- 有料老人ホームの入居一時金や月額利用料
- おむつ代などの日用品費
- 通院や買い物などにかかる交通費
- 基準を超えた回数の訪問介護など、保険適用外のサービス費用
介護の状況や家庭の事情などによっては、老人ホームなどの施設への入居を検討するケースもあるでしょう。また、おむつなどの日用品や通院などの交通費、施設の利用費も人によって変わります。
こうした際の費用は介護保険からは出ないため、全額自己負担となります。よって、実際には前述の542万2000円に加えて、さらに備えが必要となるのです。
5. まとめ
介護保険料を40歳から支払っても、将来介護を受ける際の備えが万全になるとはいえません。介護費用は少なくとも540万円以上かかるため、現役のうちから備えをつくっておく必要があります。
現金貯蓄のほか、資産運用や民間の介護保険の契約などで備えを用意し、将来介護を受ける際に困らないようにしましょう。
参考資料
石上 ユウキ