2. 介護保険の仕組みとは

介護保険は、40歳以上になると誰もが加入します。以下のように、年齢に応じて被保険者区分が変わります。

  • 第1号被保険者:65歳以上の人
  • 第2号被保険者:40歳〜65歳未満の人

第1号被保険者は要介護状態または要支援状態の人であれば、介護サービスを受けられます。

一方、第2号被保険者は、特定疾病によって要介護状態または要支援状態になった場合に限り、介護サービスを受けられる形です。

保険料の納付方法も被保険者の区分によって異なり、第1号被保険者は年金からの天引きなどにより市区町村が徴収しますが、第2号被保険者は給与天引きまたは国民健康保険料とあわせて徴収します。

介護保険の仕組み

介護保険の仕組み

出所:厚生労働省「介護保険制度について」

介護サービスを利用する際には、自己負担費用が発生します。自己負担の割合は原則1割ですが、所得に応じて2割または3割となる場合もあります。

たとえ負担が1割であっても、介護期間が長引けば、相応の支出額が発生します。2割・3割負担となればさらに支出額は増えるため、やはりある程度の備えは必要といえるでしょう。

では、実際に介護でかかっている費用はどれくらいなのでしょうか。次章で解説します。