終身雇用制度が崩れ、転職する人が増える昨今。一方で、会社への不満や仕事に対する価値観の変化などにより、会社を辞めない「静かな退職」を選択する人が増えています。

本記事では、最新のリリース結果をもとに「静かな退職」の実態とその理由について、社労士の立場から解説します。

静かな退職を選択するデメリットなども紹介しますので、これからの働き方やキャリアプランについて考えるときの参考にしてください。

1. 「静かな退職」とは

静かな退職とは、「退職はしないが、与えられた仕事または最低限の仕事しかしない働き方」のことです。静かな退職という言葉は、2022年にアメリカで関心を高めた「Quiet Quitting」の日本語訳です。

自分の成長やキャリアアップ、給与アップに向けて仕事に取り組む人がいる一方、静かな退職を選択する人が増えていると言われています。