「お隣の子も塾に行くみたい。うちの子もそろそろ?」

ところで昔、塾に通っていたパパ・ママも多いかと思いますが、塾に行って成績は上がりましたか? 勉強、できるようになりました? 「ばっちり上がりました!」という方は、ぜひその経験を活かしてお子さんにも最適な塾を選んでください。

「どうだったかなぁ。でも行かないよりましだったんでしょ」という感じの方。せっかく安くない投資をして通わせるのですから「打たないよりはましだったかもしれない」インフルエンザ予防接種よりは効果を期待したいもの。今回、塾講師歴約10年の筆者が「間違いない」塾選びをご提案します。

「成績アップは塾におまかせ!」本当にそう?

もし、保護者が子供の勉強をとことん見るぞ!という気があれば、通塾より効果があるでしょう。親ほど親身になってくれる講師はそういません。

しかし多くの親は「時間もないし教え方もわからない。プロにまかせるのが一番」と思うもの。不安商法、とまではいいませんが、成績が伸び悩む我が子を危惧するパパやママに、塾は救いの手を差し伸べるかのごとく入塾を呼びかけます。画期的なシステム、優秀な講師陣、親身なフォロー、そして早く入り長くいるほどの大幅値引き……。

もしかして、勉強しないでグダグダする子供が家にいるよりも、勉強という名目で外に追い払えるほうが気楽なのではないですか? 塾は成績向上のためにあるだけでなく、なにより保護者に「安心」を与える存在でもあるのです。

塾は「指導のプロ」?

では、塾講師が成績向上の「プロ」かどうかはどうやって見極めるのでしょうか?

そんなのは無理です。指導力抜群の「プロ」講師はいるかもしれませんが、塾講師全員がそうでは決してありません。もし超優秀な人材のみを塾が揃えるとしたら、入塾時の値引きなどとてもできません。塾講師の大多数は学生や未経験者です。大卒とも限りません。塾講師は資格条件がありません(塾によりさまざまです)。

もちろん学歴や経験がなくとも、指導の大変上手な方はいるでしょう。しかしそのような優れた先生に会えるかどうかは宝くじ高額当選レベルの運次第。ほとんどの塾講師が未経験から突然講師となり、授業を担当することとなります。事前の研修を行う塾も若干ありますが。

たとえ塾を厳選したとしても先生を選べることは少なく、親が我が子に付き合って勉強を見たほうがましな場合さえあるのです。

それでも塾に通わせたい方に、裏技・塾選択法をご紹介