そうはいっても塾に通わせたい方に、とっておきの塾の選び方をご紹介します。まず、何のために塾に行くのかをはっきりとさせておきましょう。「成績アップのため」ではあいまいすぎ。何の教科をどの程度伸ばしたいのか、どんな将来を描いているのかなど、目的がはっきりするほど通塾効果も上がります。
① 「講師 求人」内容をネットでチェック
アルバイト情報サイトを検索すると、最低賃金ギリギリの時給で講師募集している塾もあります。給与額で講師の質が左右されると断言はできませんが、募集内容からある程度は判断できます。講師は責任もあるうえに、事前の準備、授業後の補習など時間外の拘束も避けられません。最低賃金並みの時給では講師のやる気も削がれてしまうでしょう。
② 子供と一緒に見学にいく
面接担当者や塾頭は授業を担当しないことが多く、宣伝担当の話だけ聞いていても実際の様子はわかりません。授業中の教室の脇を通り抜けつつ、講師陣が熱心か? 雰囲気は合いそうか? などをこっそり観察してください。「こっそり」がポイントです。「見学」を事前にお願いしてしまうと普段の姿が見えづらくなります。
③ 通塾後も子供の様子を1カ月程度観察
塾に通い始めてからも放置せず、子供の様子をよく観察しましょう。もし顔色が曇ってきたら要注意。本人のやる気は引き出されていますか? もしもうちの子に合っていないのかなと思ったら、潔く塾を辞めるのもいいでしょう。塾は星の数ほどあります。前払金もったいないなーと泣けてきても子供のためを思って決断してください。
じゃあ結局、塾ってどうなのよ!?というあなた。子供がやる気になるかどうかは塾講師との「相性」によります。こればっかりは通ってみないと分からない。なんだか無責任な結論ですみません。しかし人間のやる気なんて、本来他人が簡単に引き出せるものではありません。それは大人のみなさんこそよくご存じのはず。
子供のやる気を引き出すのは?
子供はこれからどうしたいか、親はどうサポートしたいかを親子で話し合いましょう。親はまず、成績を上げたいと思いがちですが、本人はどう思っているのでしょうか? もしかすると勉強よりも積極的に取り組みたい夢があって、自由にさせたほうが将来が開けるのかもしれません。「子供だから」とないがしろにせず、なるべく一人の人間として向き合いたいものです。
「親は私をよくわかってくれている」と安心できれば、子供は何事にも自信とやる気が湧いてくるはず。
運命の先生と出会う千載一遇のチャンスにかけて、塾に通ってみるのもありでしょう。ただ、塾にさえ通えば成績は安泰というのはちょっとイージー。子供のやる気を引き出すものは一体何なのか、親子で考えてみませんか?
シマダマキ