新緑の季節が過ぎ、1年の折り返しとなる7月です。新年度の生活にも慣れ、保険の見直しや新規加入を考えるにはちょうど良いタイミングです。今回は、一般社団法人生命保険協会が公表した「生命保険の動向(2024年版)」をもとに、世代別にどのような保険が選ばれているのかを分析しました。特に注目すべきは、50歳代・60歳以上の新契約比率が年々増加している点。自分に合った保障内容を考えるきっかけとして、こうしたデータをぜひ参考にしてみてください。

1. 保険の新契約「約4人に1人が60歳以上」

一般社団法人生命保険協会が公表した「生命保険の動向(2024年版)」で、個人保険新契約の年代別構成比の推移をみていきましょう。

個人保険新契約の年代別構成比の推移(件数ベース)

個人保険新契約の年代別構成比の推移(件数ベース)

出所:一般社団法人生命保険協会「生命保険の動向(2024年版)」全頁

2023年度の個人保険新契約では、60歳以上が24.8%と最も高く、50歳代も16.5%と高水準です。特に50歳代は2020年度以降、60歳以上は2019年度から契約比率が増加し続けています。新契約には新しく保険に加入した契約のみがカウントされるので、いわば「純粋な新規顧客の契約」ということになります。一方で、30歳代以下の若年層では契約比率が全体的に下がっています。シニア層の関心の高まりがうかがえ、年齢層によって保険への関心に差があることがわかります。