5. 自分の年金見込額が知りたい!「ねんきんネット」を活用しよう
将来の年金額を把握するには、「ねんきんネット」を利用するのが便利です。
このサービスでは、これまでの年金記録の確認や年金見込額の試算、各種通知書の閲覧など、年金に関する情報をまとめてチェックできます。
スマートフォンやパソコンから24時間いつでもアクセスできるため、手軽に必要な手続きを進められる点も大きな利点です。
「ねんきんネット」を利用するには、基礎年金番号を保有していることが前提になります。
なお、昭和61年4月より前に老齢年金の受給権が発生した方は、サービスの対象外です。
登録方法は次の2通りが用意されています。
- マイナポータルとの連携
- ユーザIDの取得
詳しい手順については、日本年金機構の公式サイトをご確認ください。
6. 「老後の生活資金の用意」について考えておきましょう
ここまで、厚生年金と国民年金を合わせた受給額が「月額15万円以上の人」について詳しく見てきました。
次回の年金支給日となる12月15日に、厚生年金+国民年金を「30万円(月額15万円)」以上もらえる人は47.6%となっています。
厚生年金+国民年金の平均受給額(男女計)は月額14万6429円で、ここからさらに税金や社会保険料が天引きされると、手元に残るお金はより少なくなることが考えられます。
そのため、年金のみでの生活はなかなか難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。
現役世代の方は、今のうちから「老後の生活資金の用意」について考えておくことが大切です。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省「「年金生活者支援給付金制度」について」
- 日本年金機構「ねんきんネット」とは?
筒井 亮鳳
