2. 【新NISAの注意点2】「外国株の配当金」は課税される

新NISAでは、日本株に限らず米国株や欧州株といった外国株にも投資できます。

ただし、外国株の配当金は課税される点に注意が必要です。

たとえば米国株の場合、配当金を受け取ると米国で10%の税金が課されます。

新NISAの非課税はあくまで日本国内の制度上のものであり、外国で課される税金までゼロにはならない点を覚えておきましょう。

3. 【新NISAの注意点3】「損益通算」できない

新NISAは、損益通算ができないことにも注意が必要です。

損益通算とは、同じ年に発生した投資の利益と損失を相殺し、課税対象となる金額を減らせる仕組みです。

たとえば課税口座で1年間に50万円の利益と30万円の損失があれば、差し引き20万円が課税対象となり、約20%の税率なら4万円ほどの納税で済みます。

しかし、新NISA口座ではこの損益通算が使えません。

たとえば課税口座で50万円の利益が出て、新NISA口座で30万円の損失が出た場合、課税口座の50万円にそのまま税金がかかり、約10万円を納める必要があります。

課税口座だけで取引していれば4万円で済んだはずの税金が、6万円も多くなる計算です。

課税口座と併用して投資している人は、この違いを理解しておかないと思わぬ形で税負担が増えてしまう可能性があるため注意しましょう。