秋の深まりとともに、将来の暮らしについて考える時間が増えてきた方も多いのではないでしょうか。特に10月は、実りの季節。勤労の成果を振り返り、これからの生活設計を見直すにはぴったりの時期です。

そんな秋の一日、10月17日は「貯蓄の日」。

将来の生活設計や万一の事態への備えを考える上で、「同年代の人はどれくらい貯蓄しているのだろうか」と、周囲の状況が気になる方は多いのではないでしょうか。

客観的なデータと自身の状況を比較することは、今後の資産計画を立てるための重要な一歩となります。

一例として、J-FLEC(金融経済教育推進機構)が2024年に実施した「家計の金融行動に関する世論調査」によると、金融資産を全く保有していない世帯の割合は、単身世帯で5.0%、二人以上世帯で3.0%でした。

この結果から、世帯構成によって資産状況に違いがあることがうかがえます。

この記事では、同調査の最新データに基づき、単身世帯と二人以上世帯における年代別の平均貯蓄額を一覧表でご紹介します。

さらに、着実に貯蓄を増やしている人たちが実践している行動例もあわせて解説しますので、ご自身の家計を見直す際の参考にしてください。

1. 【最新】20歳代~70歳代までの年代別!平均貯蓄額一覧

まずは、最新の統計による、年代別貯蓄平均額データを、単身者と二人以上世帯とで確認していきます。

1.1 単身者の貯蓄額データ

【20歳代】

  • 平均:161万円
  • 中央値:15万円

【30歳代】

  • 平均:459万円
  • 中央値:90万円

【40歳代】

  • 平均:883万円
  • 中央値:85万円

【50歳代】

  • 平均:1087万円
  • 中央値:30万円

【60歳代】

  • 平均:1679万円
  • 中央値:350万円

【70歳代】

  • 平均:1634万円
  • 中央値:475万円