2. 後期高齢者医療制度の保険料は年々重くなっている?

厚生労働省「令和6年度からの後期高齢者医療の保険料について」によると、2024年度・2025年度における後期高齢者医療制度の保険料の全国平均は以下のとおりです。

  • 2024年度:全国平均7082円(月額)
  • 2025年度:全国平均7192円(月額)

2024年度は2022・2023年度と比べて保険料が7.7%上昇し、さらに2025年度には2024年度から1.6%増となっています。

このように、後期高齢者医療制度の保険料は近年大幅な上昇傾向が続いています。

背景には少子化の進行により、高齢者を支える現役世代の人数が減少し、一人ひとりの負担が重くなっていることが大きな要因としてあります。

後期高齢者1人あたり保険料&現役1人あたり支援金の推移

後期高齢者1人あたり保険料&現役1人あたり支援金の推移

出所:厚生労働省「医療保険制度改革について」

こうした状況を踏まえ、負担を「高齢者と現役世代で分け合う」形にするため、2年ごとに高齢者の負担割合が見直されています。

上記をふまえ、今後も高齢者の保険料負担はさらに重くなっていくでしょう。

さらに、2026年4月からは全年代を対象に「子ども・子育て支援金」の徴収が開始されるため、高齢世帯にとってもさらなる負担となることが見込まれます。