3. 国家公務員・地方公務員、年収に差がある要因は「地域差」

年収に差が生まれる要因としては、給与・手当の地域差があることが考えられます。

地方公務員は、勤める自治体によって給与が変わります。自治体ごとに財政状況が異なり、豊かなまちもあれば貧しいまちもあるためです。こうした財政状況は自治体に勤める職員にも反映され、地域によっては国家公務員を大きく上回る年収を受け取っているケースもあるのです。

また、地域手当の支給額も年収に影響を与えていると考えられます。一部の自治体で勤める公務員には、地域手当が支給されます。これは、自治体ごとに賃金・物価の水準が異なるためです。最大で給与の20%が支給されます。

国家公務員・地方公務員どちらであっても地域手当が支給されますが、地方公務員は別途へき地手当を設ける自治体もあるため、勤務地による手当額に差が生まれやすいのです。賞与にもこうした手当額が反映されるため、地方公務員の平均年収を押し上げていると考えられます。

では、具体的にどういった地域が国家公務員に比べ高水準の給与を支払っているのでしょうか。次章で解説します。