4. リスクとリターンを知れば、安定性重視の運用も可能に

今回の記事では、「新NISA」の概要について、記事の後半では、毎月5万円を15年間運用した場合、また2000万円を15年で貯めるための積立金額をシミュレーションしました。

投資信託などのリスク性金融商品で資産形成をおこなう場合、実際のリターンは毎年異なり、一定ではありません。

しかしながら、積立投資のように時間を分散して投資をすることで、リスク(ブレ)を小さくすることが可能となり、複利の効果で尻上がりに資産が増えていくことも期待できます。

また、選ぶ金融商品によってリスクとリターンの値は異なり、リスクとリターンの関係性が理解できると、あくまで理論上ではありますが、1年間でどのくらい変動するかを知ることができます。商品を選ぶ際の参考になるでしょう。

日銀の政策変更により、金利のある世界が戻ってきたことで、経済の状況は以前とはかなり変化しました。物価の上昇により生活が難しくなり、少しでも資産を増やしたい方が投資に興味をもつケースも増えています。

ただし、投資にはリスクがあり、不勉強のまま投資を始めてしまうと、思わぬ損失を被ってしまうこともあります。

とくに、定年が間近に迫った50代からの資産形成は、リスクを小さくするためにも、安定性を重視した商品やポートフォリオを選択するだけでなく、長期投資や分散投資に取り組むことが大切です。

お金のことを考えるのが面倒、商品や制度が理解できないなどの場合は、中立的な立場のFP(ファイナンシャルプランナー)など、専門家に相談してみるのもひとつの方法です。

参考資料