3. 独身の方が抱えやすい「老後のリスク」とは?
独身の方が老後資金を考えるときは、独身の方特有の課題やリスクにも目を向ける必要があります。とくに下記のリスクは、よく考えておきたい事柄です。
- 長寿のリスク
- 住まいのリスク
- 医療・介護に関するリスク など
それぞれについて具体的に見ていきましょう。
3.1 長寿のリスク
女性は男性よりも平均寿命が長いため、想定以上に生活費が必要になる可能性があります。
女性の平均寿命は87.13歳、65歳時点での平均余命は24.38歳、つまり89歳ですから、できれば95歳くらいまで長生きする前提でシミュレーションしておくと安心です。
また、自分が亡くなった後の整理について、頼む先を考えておくことも必要です。整理にかかる費用などは、自分の資産を渡す、あるいは死後の整理資金として準備することも検討してみましょう。
3.2 住まいのリスク
おひとりさまの場合、転居の気軽さから、賃貸住まいを続けている方が少なくありません。しかし、持ち家がない状況は、一生家賃を払い続ける生活をすることに他なりません。
とくに気をつけたいのは、高齢での引越しです。高齢者の場合、家賃滞納や孤独死の可能性が高くなるので、賃貸物件を簡単に借りられなくなるかもしれません。
これらのリスクを考えると、できるだけ早いうちに、住まいをどうするかを考えておく方がよいでしょう。とくに一人住まいの方は介護の問題があるので、定年後は高齢者向け住宅への入居も選択肢のひとつになります。
3.3 医療・介護に関するリスク
独身の場合、自身の介護を誰に頼むかは非常に難しい問題です。健康状態が悪くなった場合に備えて、あらゆる選択肢を検討して、介護施設の利用や在宅介護サービスの費用なども調べておくと安心です。
医療や介護の問題は、独身・既婚、あるいは女性・男性にかかわらず、全ての方が年齢が進むにつれて生じる問題です。
体力の衰えを感じやすくなると、外出の機会が減ったり、思うように行動ができなくなるかもしれません。このような状況になると、心の健康も損なわれる可能性があります。
体と心、どちらの健康も大切にして、両方を維持するための方法、その費用も考えておくと安心です。