空気が澄み、さわやかな秋晴れが続いています。

一方で朝晩の寒暖差が大きく、着るものに悩む季節となりました。

日中はまだ暖かく、エアコンの使用が続いたり、秋の行楽シーズンに向けた出費も増えがちです。

とくに年金生活をしている方にとっては、収入や貯蓄が固定化される傾向があるなかで、光熱費や季節の変わり目の支出をやりくりするのに苦労されることもあるでしょう。

今回は、65歳以上でリタイアされた方の生活実態に焦点を当て「平均的な家計の状況」を詳しく見ていきます。

2019年~2024年にかけての「平均貯蓄額」や「資産の内訳」がどのように推移しているのか解説しますので、ぜひ参考にご覧ください。

1. 【最新】男性・女性「平均寿命は?」これまでの推移もチェック!

私たちは日頃「平均寿命」という言葉を何気なく使っていますが、これは0歳の平均余命を指します。

厚生労働省が2025年7月25日に公表した「令和6年簡易生命表の概況」によると、最新の平均寿命は男性が81.09年、女性が87.13年でした。

前年と比較すると、男性は横ばい(▲0.00年)、女性はわずかに下回りました(▲0.01年)。

また、平均寿命の男女差は6.03年で、前年より▲0.01年とわずかながら縮まっています。

過去の推移も見てみましょう。

  • 昭和22年:男50.06 女53.96 男女差3.90
  • 昭和25-27年: 男59.57 女62.97 男女差3.40
  • 昭和30年: 男63.60 女67.75 男女差4.15
  • 昭和35年: 男65.32 女70.19 男女差4.87
  • 昭和40年: 男67.74 女72.92 男女差5.18
  • 昭和45年: 男69.31 女74.66 男女差5.35
  • 昭和50年: 男71.73 女76.89 男女差5.16
  • 昭和55年: 男73.35 女78.76 男女差5.41
  • 昭和60年: 男74.78 女80.48 男女差5.70
  • 平成2年: 男75.92 女81.90 男女差5.98
  • 平成7年: 男76.38 女82.85 男女差6.47
  • 平成12年 :男77.72 女84.60 男女差6.88
  • 平成17年:男78.56 女85.52 男女差6.96
  • 平成22年:男79.55 女86.30 男女差6.75
  • 平成27年 男80.75 女86.99 男女差6.24
  • 令和2年 男81.56 女87.71 男女差6.15
  • 令和3年 男81.47 女87.57 男女差6.10
  • 令和4年 男81.05 女87.09 男女差6.03
  • 令和5年 男81.09 女87.14 男女差6.05
  • 令和6年 男81.09 女87.13 男女差6.03

長期的なデータを見ると、男女ともに平均寿命が大きく延びており、「人生100年時代」が現実味を帯びてきたことを実感することができます。

長くなった老後を豊かに過ごすためには、現役時代からの計画的な貯蓄や資産形成、さらには公的年金制度への理解が大切となってくるでしょう。