5. 国家公務員の申込者数は減ってきている
2012〜2023年の国家公務員の申込者数の変遷を見てみると、2016〜2021年まで減少し続けています。2022年は前年よりも申込者数が増えたものの、2023年は再度減少に転じました。
減少の理由は、超過勤務など過酷な労働状況にあると考えられます。なかでも国会対応については、職員の不満が大きいようです。人事院の調査によると、2021年度時点で31の府省が「国会対応への超過勤務の状況は前年度と全く変わっていない」と回答しています。また、9府省が「悪化した」と回答しており、国家公務員の超過勤務の状況はなかなか改善の見込みが立たない状況となっています。
次章では、氷河期世代の国家公務員採用について解説します。